先日投稿した「実はこんなにある…お香の種類をご紹介!」の記事↓
実はこんなにある…お香の種類をご紹介!
こちらでご紹介した「塗香」について今回は詳しくお話させて頂こうと思います。
私は毎日、世界に一つしかない自分オリジナルの塗香入れに入れて必ず持ち歩いています。
それはなぜか?どんな効果があるのか?
皆様にも是非この塗香にご興味を持って頂ければ幸いです。
塗香とは?
塗る香と書いて「ずこう」と読みます。
お香の一種ですが火をつけず常温で香り、文字通り手や身体に塗って使うお香です。
香木や漢薬などの香原料を、とても細かい微細粉末状にして調合したものです。
真言宗をはじめとした密教系の寺院では仏前に上る際にこの塗香を用いて身を清めます。
また、宗派に関わらず写経を行う前に塗香で身を清める習慣もあるそうです。
塗香はなんと2500年以上前から使われています。
ここで密教が登場しましたが、塗香はその密教で仏に捧げる「六種の供物」の1つでもあります。
六種の供物とは閼伽・華鬘・焼香・飯食・灯明・塗香のことを言います。
ちなみに閼伽(あか)はお水、華鬘(けまん)はお花を意味します。
塗香の効果と使うタイミング例
塗香には素晴らしい効果があります。
天然素材のみを使用しているということを前提としてご紹介致します。
古くから浄化や魔除けとして使用されているため、その効果は絶大です。
邪気から身を守り、心を平穏にし、優しくほのかに香る香りにとても癒されます。
素晴らしいことだらけの塗香ですが、どんな時に使えばいいのかわからない方も多いと思います。
天然素材のみの塗香は使いすぎて害があるわけではありませんので、どんな時でもいいのですが私がいつも使うタイミングをご参考までにご紹介致します。
· 人混みに行く前、行った後
人が多く集まるところはそれだけ多くの邪念も生まれます。
身体が重くなったり、気分が悪くなったりすることもありますよね。
その邪気から身を守るためです。
· 寺社仏閣の参拝の際に
神社へ参拝に行く際、お手水で手や口を清めますよね。
コロナ禍でそのお手水が使用できなくなっているのをよく目にしました。
そんな時は塗香でばっちり清められます。
私はお手水で清めた後、さらに塗香を使用しています。
神仏の御前に立つわけですからしっかり身を清めたいですよね。
· 自信がない時、不安な時
くゆりや狼月の塗香は最高級の老山白檀や龍脳などをふんだんに使用しています。
天然の香原料は様々な良い効果を持っています。
心を鎮めたり、精神を統一したり、自分のスイッチを入れるためによく塗香に助けてもらいます。香水代わりに
· 香水代わりに
香水代わりに工的な香りや、強すぎる香水の香りが苦手な方も多いのではないでしょうか?
また敏感肌で香水をつけることができないという方にもとても喜んで頂いております。
優しくほのかに香る塗香はそんな方にもぴったりです。
通りすがりにふわっと鼻をかすめる程度の心地の良い香りに、身も心も癒されます。
これらは例に過ぎません。
ここで使わなければいけない!などの決まりはないのです。
是非ご自身の使いたいタイミングで塗香を楽しんで頂けたらと思います。
塗香の使い方
これといった決まりはないようなので私の清め方をご紹介致します。
1.片方の掌にお塩を振るように塗香入れを指で3回トントントンと叩きます。ひとつまみにも満たない程の量です。
2.両手を合わせ体温で少し温めます。するとふわっと香り始めます。
3.両手を鼻に近づけゆっくりと香りを吸い込みます。
4.両手を擦り合わせ塗り込んだ後、邪気が入りやすいと言われている首の後ろや首筋に塗り込みます。
見た目も可愛い塗香入れ
塗香を入れるための、塗香入れというものがあります。
一般的に売られているのはこのように桜や黒檀を使って作られたものです。
シンプルで素敵ですが、どうせならこのようなお洒落な色や、自分だけのデザインの塗香入れ欲しくなりませんか?
お守りのような塗香ですが、このように自分の好きな色やデザインのものを持つだけで気分も上がりますよね。
こちらは名古屋の漆塗り職人さんと蒔絵職人さんにご協力頂いて、当店で取り扱っているものです。
和色大辞典というサイト内の和の色からお好きな色をご注文頂くこともできますし、蒔絵を施すことも可能です。
せっかくなら粋な香りを粋な塗香入れで持ち歩いてみませんか?
塗香のすすめ
手軽でありながら身を守ったり、お清めのできる塗香。
とても軽くて小さいものですから荷物にもなりません。
香水代わりに天然の和の香りを身に纏ってみませんか?
オリジナリティ溢れるご自分だけの塗香入れでお守りとして持ち歩いてみませんか?
一点ものの塗香入れも随時追加していく予定です。
ひとつひとつ手作りなため、量産できるものではありません。
もちろん、お試し用の塗香もご用意しておりますのでご興味を持たれた方是非一度ご覧ください。